2004年07月31日

イタリア語スラング基礎編:重要度AAA(日常会話において必須)

シチュエーション:
一時帰国を控えたあなた,きょうは友人へのおみやげや帰国中に使う本を日本へ送るために郵便局までやってきました。2時間待ってやっと自分の番がまわってきましたが,受付にあたったのは40歳前後と思われる女性:あきらかに脱色した金髪と,日焼けサロンに通ったあとを伺わせる黒く,シミの浮き出た肌,そして体のあちこちでじゃらじゃらと音をならしている金色のアクセサリー(金かどうかは非常に疑問)。この時点であなたの警戒メーターはすでにイエローゾーンにまで跳ね上がっていますが,人を見かけで判断するのはよくありません(しかし残念ながら,あなたの第一印象は正しかったことがすぐに明らかになります)。


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私のパリ生活独り言」さんの「売女?!」と,「イタリアごろごろ猫記」さんの「イタリア郵便特製ボックス」にトラックバック。
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2004年07月24日

これがイタリアのすべてだ,というのはいいすぎだけど,こういう面は多々あります。その2

えっと,こんなのばかりですみません。書くことで昇華させよう,今回は悪名高い滞在許可証編です。

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posted by mm at 18:28| 静岡 ????| Comment(2) | TrackBack(0) | イタリアって… | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

これがイタリアのすべてだ,というのはいいすぎだけど,こういう面は多々あります。

あまりおもしろいことでもないのだけど,風文さんをみならって,昇華させるために書いてみよう。

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posted by mm at 06:34| 静岡 ????| Comment(2) | TrackBack(1) | イタリアって… | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2004年07月23日

no title

今日のむっときた一言:"Non e' colpa mia" (ぼくが悪いんじゃないんだもん).
この言葉を聞くたびに,"E' la colpa dell'istituto di cui lei fa parte." と説教したくなりますが,イタリア人にこんなこといっても「?」という顔をされるだけなんだろうなあ。
2004/07/23 (Fri.) 13:54:53
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2004年06月12日

容貌

イタリア人の友人と話をしていて:彼らにとって東洋人の容貌の際立った特徴というのは「アーモンド型の瞳」ということだそうだ。そういえば吉本バナナの Tugumi (Tsu,ではなかった気がするんだけど)のイタリア語翻訳をやっている人が,「彼女の一重の切れ長の瞳」みたいなのをイタリア語訳するときに,苦労した結果「アーモンド型の瞳」と訳したという話を読んだことがある。イタリアだと一重・二重ってあまり気にしないし。

日本人から見た西欧人の特徴的な願望というのは,髪や瞳の色をのぞけば「高い鼻」「窪んだ眼窩」あたりかな。あまり目の形の違いって気にしませんよね。しかし過去にうんざりするほど西洋彫刻の石膏デッサンをやった経験があるので,この私の判断はあまり妥当でないのかもしれません。
2004/06/12 (Sat.) 11:42:21
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2004年05月30日

書体

友人に頼んでおいたイタリア語原稿の直しをもらったのですが,例によって直しの部分が読めません。あは。イタリア人の筆記体というのはかなり独特で,私も大分なれたとは思うのだけどいまだによくわからないこともある。m と n と u はいつもこんがらがっているし,a と e の区別はないにひとしいし,s の形はまちまちだし。

原稿のなおし
こんなかんじ。

赤で書いてあるのが直してもらったもので,その隣の黒の手書き文字が私が解読しながらメモを入れたものです。どうしてもわからなかった部分は,朝ごはんのときにそこらへんにいるイタリア人をつかまえて教えてもらいました。自分の書いた原稿でもこれだと,他人がいちから書いたものが読めるかどうかというのは,非常に疑問です。

しかしこんなことをやっていると,古文書を読む練習をしていたころのことを思い出します。毎週 Petrucc.のところに宿題を持っていって,いろいろわからないところを聞きました。現代のイタリア人の筆跡はいまのところ15世紀の書体より難しい。

なんて日記を書いたりしているのは,明日予定されていた発表が,あるお葬式の余波を受けて中止になったからです。ふに
2004/05/30 (Sun.) 10:24:53
posted by mm at 17:27| 静岡 ????| Comment(0) | TrackBack(0) | イタリアって… | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2004年05月27日

切符の買い方

電車の出発する5分前に駅に着く。対面の(有人の)切符売り場は5つあるのだけど,人がいるのは2つだけで,それぞれに10人くらいの列が並んでいる。これはちょっと時間的に厳しいかな,と思って3つある自動販売機に向かう。隣町への切符を買うのに自動販売機はいやなのだけど。そのうちの1つには誰もいなくて,すぐに操作にとりかかる。

機械の前に立ってまずすることとは,「故障中」の表示が出ていないか確認する。OK。次はちゃんとお金を受け取ってくれるかも確認する。これもOK。タッチパネルに表示されている6つの旗から,イタリアの三色旗に人差し指で触れ,言語を選ぶ。ほかは,ドイツ・イギリス・フランス・スペイン・ポルトガルだったかな。ちなみに,英語を選んでも画面によってはイタリア語のままの部分もあるから要注意。

まずは行き先を選ぶ。F - I - R - ...と入力していくと目的の駅が一覧にでてくるので,それをポイント。次は時間,8-9 というのをまず選んでから,自分の乗る電車を選ぶ。予約なんてしなくても,とにかく選ぶ。選ばないと先に進めない。つぎは割引カードを持っているか,持っていない(ここで持っている,を選ぶと,その10桁くらいの暗証番号を要求される)。あともう一画面,なんだかあって,支払い方法を選ぶ。ここで現金,の表示にバツ印がついてないことを祈りながら。OK。そしてお札を入れる。一枚しかない10ユーロ札が2度ほどはじかれて,これでダメだったらあの列にならばなければならないんだぞと,3回目でなんとか成功させる。

つぎはいまと同じ作業で,帰りの分の切符を買っておく。実際には,出発の駅を変更しなければならないから,手間はもっと増える。結局,たった2枚の切符を買うために,50回ぐらいタッチパネルとスキンシップをする。ほっぺたをつつくのは嫌いじゃないけど,相手が機械というのは考えものだ。

イタリア人はここまでの手間を知っているから,いくら自動販売機が導入されたからといって,結局は対人窓口に並ぶことになる。自動販売機導入 → 切符販売の合理化 → 対人販売員の人員カット,という道をたどっていて,実際に人員は減らされているそうなのだけど,問題なのはちっとも合理化されていないということだ。そして明日の雇用に心配をおぼえた労働者はストライキをする。電車とまる。ナッシュ均衡。

そして忘れてはいけないのが改札。電車に乗る前に駅のところどころにおいてある黄色い機械(しかし半分以上は壊れている)に切符を通して,日付を刻印する。これを忘れると一応罰金。

電車にのった今は,となりのおじいさんはなにかぶつぶつ言いながらクロスワードをといている。ゆりかごから墓場まで,国民的娯楽。前のおばあさんは,こちらをジロジロという感じで見ている。目が合ってちょっとにっこりする。車掌さんが検札に回ってきました。
2004/05/26 (Wed.) 08:56:32
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2004年05月22日

イタリア語

男:女 → 女
(男性でもかなり分かりやすいイタリア語をしゃべる人もいますが,そういう人は外国人に対する気遣いとそれを実行するだけの能力を持っている人です。一方は女性はそういう特別なことがなくてもある程度はわかりやすい言葉をしゃべる。発音の歯切れのよさ以外にも,表情とかから相手が理解しているのか感じ取る能力は女性の方が高い,というのが外国暮らしでは実感できます)

北部:南部 → 北部(最北部はのぞく)
(トスカーナか Umbri.以北でしょうかね。ローマはかなり特徴的。北限はトリノ−ミラノ−ヴェネツィアのラインかな。これより上に行くと,言葉を飲み込む傾向がある気がする)

若年:老年 → 老年
(老年になってまで若者風なくずれたしゃべり方をしているイタリア人というのはあまりお友達になりたくない)

論理的な話:日常会話 → 論理的な話
(しかしその話題に対して十分な知識をもっているという前提で)

イタリア映画:吹き替えの外国映画 → 外国映画
ドキュメンタリー:ドラマ → ドキュメンタリー
(テレビでイタリア語を勉強するのなら,ドキュメンタリーが一番です。わかりやすいし語彙も増える。日本で見る機会が多いかもしれないけど,まったく勉強にならないのはサッカー中継。Calcio d'angolo とかばっかだし。あと聞き取るようになるのにかなり苦労するのがニュース,語学以外にもいろいろな前提知識がいる。映画はイタリアオリジナルのものは,ものにもよるけどかなり崩れた表現が多いので学習初期段階ではあまりよくないかも。Vaffancul.とかを身に着けてしまうと,それはそれで問題です。この間ふとしたことで,merd.とかいう言葉が口からでてきてしまって周りを沈黙の渦にまきこんでしまいました(特定の人に向けられたわけではないのであしからず。イタリア人はしょっちゅう言ってます)。気をつけます)

一般新聞:無料新聞 → 無料新聞
新聞の一面:二面以降 → 二面以降
論文の序章:本論 → 本論
(イタリアの伝統的な修辞にのっとった文章というのは,とにかく冒頭が抽象的で難解です。英語流のパラグラフリーディング,みたいなのとはかなり違います。無料新聞はその点,スペースが限られていることもあって単刀直入)

長期海外滞在経験あり:なし → あり
(しかし現在進行形でかなりの長期間住んでいる人はたまになまっている。私もこのまえひさしぶりに日本語でしゃべったら,ラ行が巻き舌で聞き取りずらいといわれました)

数学者:物理学者 → 数学者
(偏見というべきか,周囲の状況を見た統計的類推というべきか)


イタリア語のリスニングの練習をするのだったら,Radio 24 というラジオ局が良いです。トーク番組主体で,わりとまじめなチャンネル。ネット経由でも聞けます。映画で勉強するのだったら,イタリアで販売されている DVD をネット経由で手に入れるのが一番だと思います。幸い,日本のパソコンに付属している DVD プレーヤーなら,ヨーロッパの DVD は普通に使うことができます(テレビにつなげるタイプだと,カラーを再現するためには PAL の変換が必要。そのままでも音声は問題ないと思うけど)。売っている DVD にはイタリア語の音声/字幕と英語の字幕は大抵はついています(このあたりの事情は日本と同じ)。あとはたまに,音声5ヶ国語,字幕10ヶ国みたいな多言語版もあります。
2004/05/22 (Sat.) 01:08:59
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2004年05月21日

ストライキ

国中ストライキなので,今日はおとなしく家で勉強します。朝食のおばさんがストに参加しないできてくれたことはなによりですが,図書館はだめだろうな。ストに参加したいひとは仕事にこないし,参加したくない人は仕事にくる,というふうにやるんで当日になってみないとどうなるかわかりません。それで仕事にきた人だけでやれる仕事をやる,という感じになっているのですが,ストの日に仕事に来たひとの仕事にたいするモチベーションというのは非常に疑問。

昨日は初サングラスを買いました。1週間くらいまえから軽い頭痛がすることがあって,これは日差しのせいかなとおもって。適当に選んだんですが,いま見るとこれって,なんかのブランドもののニセ・デザインのような気もしなくありません。下にあるのが,イタリア語の電子辞書。その奥にはいま書き物に使っている論文なんかがほうってあります。4色ボールペンはゼブラがいちばん。

サングラス
2004/05/21 (Fri.) 07:59:26
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2004年05月16日

イタリア語を勉強するならフィレンツェで?その2

リンクばかりがづらづらと並んでいるのも,なんというかなんかなので,ちゃんと自分の記事も書いてみます。

イタリア語を勉強するならフィレンツェで?その1」というめずらしく公益性が若干ある話題の続きです。未読の方はその1からどうぞ。

まず軽く前回のおさらい。
1)現在のイタリア語はフィレンツェの言葉をもとにしてできている。
2)だからイタリア語を学ぶのなら本場ともいえるフィレンツェがよい。

というどこかのサイトで見た(どこかは忘れましたが)よく聞くお話への反論です。
前回は,

1)イタリアには俗に言う「イタリア語」のほかにも,各都市に固有の「方言」がある。
2)書き言葉に関してはだいぶ前から「イタリア語」が使われていたが,話し言葉に関してはつい最近まで各地の方言が使われていた。いまでも年配の人は方言を使います。
3)イタリアには「方言」のほかにも,各地に特有の「なまり」がある(イタリア語だと,「アクセント」と言います)。

という前提を確認して,
イタリアの話言葉というのは二重構造を持っていて(最近それはなくなりつつあるけど),ある都市に行くとその都市特有の「方言」があり,またその都市特有の「なまり」で話されるイタリア語がある。

というお話まできました。なんだかレポートのまとめみたいになってきましたね。そんなことはさておき,しかし上に書いたイタリアの言語状況ですが,例外的な都市もあって,その筆頭と言えるのがフィレンツェです。なんでかっていうと,現在のイタリア語がフィレンツェの方言からできているからです。

そうなるとなんだ,やっぱりフィレンツェで勉強したほうがいいんじゃないの,となりそうなものですが,そうではない。現代のイタリア語というのはフィレンツェ方言を「もとにして」できているわけであって,それはイコールではありません。このあたりは,標準日本語(という言い方は問題があるかな)というのが東京の言葉をもとにしてできてはいるが,それとイコールではないというのと同じです。

イタリアの他の通常の都市の場合,意図的に 方言→標準イタリア語 という移行が行われました。これは学校における国語教育もそうだし,それ以外の場でもあります。たとえば,シチリア(イタリアの最南端にある島)出身の20台の友人はシチリア方言をしゃべることはほとんどできません。彼が両親と話すときにはイタリア語でしゃべります。両親は彼の前では必ずイタリア語を使いますが,二人だけで話すときはシチリア方言も使います。不思議に思ってその理由を尋ねると,彼に対する教育的な配慮ということでした。ちなみに,祖父母の世代だと,もうすべてシチリア語で会話がなされるそうです(だから多少の聞き取りはできるらしい)。こういった環境のなかで育った彼は,シチリア特有の癖はありますが,少なくとも現代の標準イタリア語の原則に照らし合わせると「正しい」イタリア語をしゃべります。

フィレンツェに関しては,こういった言語的な過渡期がそれほど明確に認識されませんでした。フィレンツェ方言そのままでもある程度標準イタリア語として通用しますから,それに関して大きな必要がなかったのだと思います(フィレンツェ,あるいはその近隣地方以外の方言は,イタリア語としての認識は不可能です)。方言<>標準語 という分離も明確には行われていません。これがかえって,若者も含め,彼らの話す「イタリア語」のなかに多くの方言の要素を残す結果となりました。日本で言えばちょうど,東京出身の人が東京弁を話しているようなものです。

実際,語彙という点で現代イタリア語と一致しない言葉を最も良く聞くのは,フィレンツェにおいてです。動詞の活用語尾が違うだとか,あるいはフィレンツェとその近隣地区でしか使われない語彙というのも多くあります。音声的にもフィレンツェで話されるイタリア語は独特です。そして若者も,そういったしゃべり方をします。

簡単に結論をまとめると,イタリアの他都市では最近になって(前世紀の後半ですね)方言→標準イタリア語 という以降が行われたが,フィレンツェではそれがなかった(それほどきっちりとは行われなかった),そのためにフィレンツェでは地域特有の言葉をかなり多く残している。結構大雑把ですけど,こんなところで大枠ははずしていないと思います。

こういった理由で,「イタリア語のもとになったのがフィレンツェの言葉だから」という理由では,フィレンツェが語学を勉強するのに適切な場所だとは思いません。じゃあおまえはどこがいいと思うんだ?ときかれても困ってしまいます。たぶんまぁ,語学学校のなかとかだったら,どこの都市にいってもそれなりに標準的なイタリア語が話されると思うので(教師が,ということですが),どこでもいいんじゃないんでしょうか。あえて言うのなら南部はあまりすすめられない,ということろでしょうか。私の経験で言うと,イントネーションが特有でかなり聞き取りづらいところがあります。といっても標準イタリア語の範囲内のものなので,それが身についてしまったからといってわるいということはありません。しかし治安も悪いしな。うーん,やっぱりローマ以南はあまりよくないかも。
逆に,テレビで話されているイタリア語にもっとも近いな,と思うのは北部のイタリア語です。このあたりは経済的に裕福で,言語的にもだんだん標準の位置を獲得しつつあります。あと,日本人の耳には聞きとりやすい音だと思います。

あとは教育機関で選ぶのなら,ペルージャとシエナの外国人大学で短期留学者用に開催される語学コースは定評があります。大学にいって本格的に,というのだったら(その場合は勉強するのは語学だけというわけではないと思いますが)ヴェネツィアとナポリは大きな東洋言語・文学科があるので,そういった関係でイタリア人の友人ができやすいかもしれません。

私が今いる学校はイタリアのなかではめずらしく,全国から学生が集まっているので,最近になってなんとなく,その違いが分かるようになりました。訛りが強い人だと,北部・中部・南部くらいの違いはだいたい,あとはフィレンツェはすぐにわかることもあります。ナポリ近辺もけっこうひどい。あとはなぜか知り合いにシチリア人が多くて,これも結構独特です。イタリア人どうしだと,少し話しをすればだいたい出身の地方くらいはわかるそうです。

とかいろいろならべてみましたが,私自身はイタリアで語学学校に行ったことはないので,実体は良く分かりません。どこか好きな街があったら,そこにいってみるのがいいんじゃないかというくらいです。フィレンツェも純粋に言語的な面からはお勧めしませんけど,いろいろ見るものがあって,やっぱり面白い街です。個人的に住んでみたいとは思わないけど。

さて,長くなりましたが,このお話はこれでおしまい。
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2004年05月13日

イタリア語を勉強するならフィレンツェで?その1

州都行きの電車にのっている。さっきまでは駅で偶然に出会ったステファノと話をしていた。Parm.出身といっていたな。このあたりのイタリア語は聞きやすい。あとは彼の場合,ハーフで母国語がどちらかというとオランダ語なので,そういったのも関係あるのかもしれない。外国語を知っている人というのは,どういうところが外国人に理解しにくいか知っていることが多い。Sien.に行くということで,途中の Empol.で彼は電車の乗り換えです。

ところで,少し前に Web をふらふらとしていたときに,「イタリア語を勉強するのならフィレンツェが一番」というような記事を見た。語学学校とかの宣伝ではなかったので,本人はたぶん本気でそう思っているんだろうけど,これに関しては私は懐疑的です。

もうどこのページだか忘れてしまったけれど,その記事の論旨はだいたい次のもののようだった。
1)現在のイタリア語はフィレンツェの言葉をもとにしてできている。
2)だからイタリア語を学ぶのなら本場ともいえるフィレンツェがよい。

まぁある意味でとても明瞭だ。そしてイタリア語が,トスカーナ方言をもとにして作られたというのも本当です。しかしまぁ,気づきにくい落とし穴というのはどこにでもある。

いちおう,この話を理解するためにはイタリア語のなりたちをある程度しっておく必要がある。ごくごく簡単に説明すると,つぎのような感じ。

1)イタリアには俗に言う「イタリア語」のほかにも,各都市に固有の「方言」がある。
2)書き言葉に関してはだいぶ前から「イタリア語」が使われていたが,話し言葉に関してはつい最近まで各地の方言が使われていた。いまでも年配の人は方言を使います。

まぁこれには,イタリアの国家的統一の遅れとかいろいろな原因があるのだけど,そこらへんはとばします。方言,というのは私が聞いたとしてもまったくわかりません。イタリア南部の人がイタリア北部の方言を聞いても,まったくわからないと思います。日本で有名なのはナポリ民謡も歌詞はナポリ方言です。語彙はまったく違うし,場合によっては文法も違う。

あと次の点も抑えておいたほうが理解が早い。

3)イタリアには「方言」のほかにも,各地に特有の「なまり」がある(イタリア語だと,「アクセント」と言います)。

なまりに関しては,日本で言う「方言」にかなり近い。イントネーションとか,あとは微妙な語尾とかがかわるわけです。だからイタリアの話言葉というのは二重構造を持っていて(最近それはなくなりつつあるけど),ある都市に行くとその都市特有の「方言」があり,またその都市特有の「なまり」で話されるイタリア語がある。若い世代は「方言」はもうほとんど知らないけど,「なまり」というのはいまだ健在で,外国人の私でも少し話せばだいたいどの地方の出身者とかがわかります。

とここまで書いたところで,目的地に到着。また続きはまたあとで。
2004/05/12 (Wed.) 09:13:43
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2004年05月07日

イタリア人女性は愛されている?

州都に行ったときの習慣で,無料でもらえる新聞を少し読みました。今手元にあるので,どんなことがニュースになっているか見てみましょう。まず一面は,「職を失う恐れ,別の職を見つける希望」というふうになっていて,なにかの意識調査の結果がでています。それによると,首になるという恐れは去年から比べて4.4%から14.5%に上昇,しかし一方で首になった場合再就職できるという希望は増加しているそうです。でもこっちは数字が書いてないな。そのあたりを総合してポイント化すると,ヨーロッパの平均が50.1点なのに対して,イタリアは去年は52.18点で今年は48.8点だそうです。しかしこんなものは,実際の経済状況というよりかは,単なる気質の違いのような気がするので,いまいち平均して比較する意味はよくわかりません。ちなみに最低はドイツ人だそうで42.2点だそうです。どちらにせよ,こういうニュースが一面というのは平和だということでよいことです。

ほかにというと,「イタリア人女性は愛されていると感じている。しかしパートナーからではなくて,お母さんから」というニュースもあります。今日は国際面と娯楽面を除けばこんなのばっかですね。この記事によると,84%の女性が愛されていると感じていて,そのうちわけとして54%が「とても」,31%が「適切に」,3%が「過剰な」愛情を受けている,ということです。一番愛されていると感じるのは母親からで59%,夫や恋人(パートナー)と答えたのは17%だけだそうです。ちなみにお父さんは11%。調査対象になったのは,18歳から64歳の女性500人に対するアンケート結果だそうで,パートナーのいない人,というのを考えに入れたとしても,しかし17%はいくらなんでも低いんじゃないのかな,とも思う。しかしこの調査を男性対象にやったら,母親の数字は90%を超えてしまうんじゃないかと心配です。

2004/05/06 (Thu.) 14:08:12
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2004年05月06日

500年の匂い/コーヒーと恋と好意の行方

ひさしぶりに州都へのおでかけ。このところなにかと用事が多くて,時間がとれなかったのだけど,ひさしぶりに古文書の匂いをかいでリフレッシュしてきます。というかむしろトリップ。今日の予定としては,Ss. Annunz. という教会の出納文書などをひきつづきチェックするのと,S. Trin. 教会というところのこれまた出納文書で1冊,興味をひくものがあったので,それもあたってみます。この教会出納文書シリーズは,なにもでてこなければ今日でおしまいにして,次は別のことをします。Ss. Annunz. のほうは,ある文書が書かれた,という事実までは確認したのだけど,その文書が残っているかどうかというのは別の問題です。S. Trin. のほうはそもそも,今日見る予定の1冊しか残っていないので,あまり期待はできません。と最初から周りを引かせる話題です。

昨日から今日(5日から6日)にかけて,学校内のネットワークがお亡くなりになっていて,ネットに接続できません。学校というのは,太い回線を持ってるわりには不安定,というのは日本でもイタリアでもかわりなく,かつ日本のサイトなんていうとトポロジカル的に地球の裏側なのでこの種の不便はときどきあります,というかよくあります。今回のは新種のウィルスのせいだ,といううわさもにわかにでまわっていますが,真偽のほどは確かではありません。

ところで,イタリア人は軽い,とおもわれがちですが,この種の一般化一般に言えることだけど,かならずしもそうとはいえない気もする。しかしそれでも,好意の表し方というのはストレートかな,むしろ単純というか,それでいて奥手なところもある。州都にでかける日は,一番早い時間に朝食をとるのだけど,そこで Silvia という女の子とたいてい一緒になります。彼女は普段からこの時間に起きて,場合によってはご飯の前に勉強したりしているみたいです。夕食後に誰かとでかけるとか,まずしないタイプ。一年生で(非常に広い意味で)私と同じ分野のことをやっているのでたまに話もするのだけど,感じのいい子です(しかし,この年代を「子」と呼ぶのになんの違和感も感じなくなってきている)。そしてもうひとり,Riccardo という男の子とも一緒になる。彼は情報学とかをやっているみたいで,結構典型的なそういうタイプです。この3人で朝一番の閑散とした朝食のテーブルを囲むことが多いのだけど,これは必ずしも偶然とはいえない。私が起きてぼーっとしながら階下におりていくと,大抵 Riccardo はサロンで新聞を読んでいます。そして私が食堂でぼそぼそと硬いパンをコーヒーで無理やり喉に通していると,朝からさわやかに Silvia が降りてきて,そしてタイミングをはかったように Riccardo も登場,というのがなんだかパターンになりつつあります。好意の方向が非常にわかりやすい。電車に乗らなければならない私は大抵途中で席をはずすのだけど,気を使っているわけではなくて,むしろ聞き耳をたてたいくらい。

しかしそれにしては,毎朝ウィスルとかの話ばっかじゃだめだろう,という気もしなくはありません。

電車は1時間ちょっとの道のりを半分くらいまできました。起きたときはぱらぱら降っていた雨もすっかりやんで,晴れ間が見えています。冬の間にたっぷりと水分を含んだ土から,勢いよく頭をもたげる緑が目にまぶしい。残りの30分くらいは,いままで BGM 代わりに再生していた映画を少しまじめに見ようと思います。今はゲイの男の子とその場のいきおいでそういう関係を持ってしまった女の子が,生理の日数を数えています。今日の仕事がうまくいきますように。

2004/05/06 (Thu.) 08:49:42

コーヒーと恋と好意の3単語はフランス人には全部同じに聞こえるそうです。
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2004年05月02日

パスポートと滞在許可証を盗まれる:イタリア洗礼のフラッシュバック

といっても私ではない。朝ごはんをもぐもぐと食べていたら,いまごろはパリにいるはずのケティがやってくる。どうしたの?と聞いたら,飛行機を乗る予定のミラノでパスポートとイタリア滞在許可証の入ったバッグを盗まれて,しかたなく戻ってきたそうだ。

盗まれた直後に,ミラノの警察署にいって届出をしようとしたのだそうだけど,「イタリア国内で有効な身分証がないとだめ」といわれてしょうがなく帰ってきたそうだ。身分証の再発行をするために,身分証の提示を求められるというじれんま。たぶん,学校の誰かに付き添ってもらっていくことになる,っていってました。ケティのは,イタリアのヴィザに加えて,アメリカのヴィザも再発行してもらわなければならないので,余計に大変そうです。

しかしイタリアの警察署というところは,長期滞在の外国人は一度は不愉快な思いをしているので,なんていうか名前を聞くのもいやなかんじ。2週間以上イタリアに滞在する外国人は原則的に全員,警察署にいって滞在許可証を発行してもらわなければならないのだけど,そのためには朝の4時からとか並ぶ必要があります。そして2度3度と足を運び,実際に発行してもらえるのは4ヵ月後!原則的に原則が守れないという非常に不可解なことになったりもする。ちなみにこの期間,イタリアから出ることはできないし(出ることはできるが帰ってくることができない)保険などの各種の届出ができずに非常な不利益をこうむることになる。しかしこの滞在許可の発行のやり方に関しては,各地の警察署に一任されているので,また別の街にいけば様子は違うかもしれない。実際,同じ街にいたって,申請のたびに必ずといっていいほどやり方が変わっているだ。
posted by mm at 16:51| 静岡 ????| Comment(0) | TrackBack(0) | イタリアって… | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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